一昔前は「縁あり畳」「縁なし畳」「床の間用畳」の3種類程度に大きく分類されていた畳ですが、現在では特別な用途のものも含めると、とてもたくさんの種類があります。
多くの場合、ご予算と目的に合わせて選択することがほとんどですが、施工業者様におまかせしていて、実際にどういった畳を使用しているか分からない方も多いのではないでしょうか?
商品を選ぶ際の参考に畳の種類についてご紹介いたします。
- 最もポピュラーな畳です。使う素材の組み合わせによって、さらに数十種類に分類されます。
- 縁がないため加工が難しく、技術的に職人の手作業で製造されることが多い畳です。丈夫な琉球畳表を畳表に用いることが多く、近年では通常の和室でもよく使用されています。
- 文字通り床の間に使われるものです。昔は龍髭畳表という特殊な畳表が使われていました。近年では畳表に畳縁だけをつけた薄縁とよばれるものがよく使われています。
畳の種類は、一般的な「縁あり畳」でも、「畳表」「畳床」の素材や畳を織る「経糸」の種類によっても細かく分類されるため、実際にその全てをご紹介することは困難です。
また弊社も含め用途などに応じて商標登録しているものを分類している場合もあります。以下には近年目にする機会の多くなった代表的な畳の種類についてご紹介します。
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縁がない琉球畳はそのデザイン性により、縁がある畳に比べ仕切りが感じられないため、空間が広く見えるなどの利点から、昨今流行になっています。
通常の畳に比べ半畳の大きさの正方形で、専用の琉球畳表を使用して作られています。
弊社では色の変わらないプラスチック素材・和紙でできている商品も合わせて「ヘリなし畳」として販売しております。お部屋のイメージをがらりと変えたい方にも大変好評です。
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床の間に多く使われる独特な畳表です。わざわざ太陽の光に当てて赤みが出るようにしていますので、普通の畳表とは色がかなり違っています。手間がかかるため価格も非常に高いものとなります。
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化学畳とは、畳床がワラ以外のポリスチレンフォームやインシュレーションボード等の化成品で作られた畳のことです。ワラを使用していないため、ダニやカビが発生しにくく衛生的です。
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和紙畳とは、畳表にい草ではなく和紙を使った畳です。い草のように細かくした和紙を丁寧に編み込んで作られています。
ダニやカビが発生せず、アトピー性皮膚炎やアレルギーの方でも安心です。 -
収納ボックスやユニットボックスの上部が畳でできている製品です。複数個組み合わせて、部屋の一部に和室空間を作れると同時に、大きな収納スペースも確保できます。
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温泉や入浴施設の洗い場に畳が敷き詰められているのを見たことはありませんか?あの畳は「洗える畳」です。
一般家庭でも洗える畳は役立ちます。弊社の製品は洗剤とブラシでゴシゴシと洗える畳。旅館の宴会場や飲食店、また介護施設などにも最適です。
とても丈夫で色も変わらず畳の表替えの回数が減るため、ランニングコストを大幅に削減できます。